2011/02/04

テトの思ひ出

昨日2月3日はテト(旧正月)でした。私は日本に居ながらベトナムのテトに想いを馳せていました・・・

9年くらい前のテトに、友達の田舎(ベトナム中部)にバイクで行った時のことを思い出していました。ベトナム北部と南部を結ぶ国道1号線は、田舎へ帰る人を乗せたバスや、ありえないくらいの荷物を載せたバイクなどが行き交っていました。
本当はサイゴンからベトナム中部まで列車かバスで行く予定だったのですが、チケットが全て売りきれてしまったので仕方なくバイクで行くことに・・・約800kmの道のりを当初私は甘く見ていました。市内をバイクで走る時はバイクが多すぎてあまりスピードを出せないのですが、国道1号線は皆かなりのスピードで走っています。長距離バス、トラック、車、バイクが追い越し合いながら走っています。かなりコワいです。普通に走っていたら、対向車線から追い越しのトラックが走ってきます。また、人間、水牛、アヒル、鶏などが道をしょっちゅう横断するので、かなり注意して走らないといけません。道のど真ん中に陥没した穴や大きな岩があったりと、ベトナムの道は障害物がかなり多いのです。それに加えて砂埃がかなり舞っており、道路は霧がかかったようになっています。
私は大晦日にサイゴンを出発したので、テトに間に合うように1日で目的地まで到着しなければならず、かなりのスピードで国道1号線を駆け抜けました。お尻と腰が痛くて非常に辛い道中でした。

日が暮れたころに友人の家に到着すると、家族や親戚一同が待ち構えており、手厚いおもてなしをしてくれました。晩は親戚の小学生くらいの子供から質問攻めにあったり、遊びにつき合わされたりと夜遅くまで休ませてくれませんでした(外国人がよほど珍しかったのでしょう・・・)
翌日の元旦は、色んな人が家に来たり、また私たちが他の知人の家に行ったりと何人もの人と新年のご挨拶を交わしました。色んな人に会いすぎて、最後の方は誰が誰だかわかりませんでした。今の日本では考えられないような光景です。(昔は日本もこんなんだったのかなぁ)

人と会うたびに新年の杯を交わし、正月料理を食べ、スイカの種をかじっていました。(スイカの種は正月によく出てくるおつまみのようなもので、歯でむいて食べます)スイカの種を食べるのがかなり上手くなりました。

食べ疲れて死にそうなテトでした。ベトナム人から「テトは太る」と聞いていたのですが、本当にその通り!各家庭で作った正月料理をもてなされたら、食べないわけにはいかないのです。


長々とテトの思い出を綴りましたが、今となってはどの出来事も楽しい良き思い出となりました。

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